2017-01-01から1年間の記事一覧

重力

いつまでも飛べずにいるのは きっと心が大きくなりすぎたから

痛覚経路

届かない手も足りない歩幅も 下手を誤魔化すのが下手な自分も 誰の意味にもなれないことも誰にも覗いてもらえないことも 大嫌いで それを全部まとめてなぞった昨日が 途方もない激痛で僕を殺そうとするから 目をつむって消し去ろうとしたけれど 悪夢と妄想と…

いつまでもいつまでも色褪せない夢を

朽ち果てていく花を、 愛で続けることはできないから。

ファンブル

失敗を繰り返すたび、 あなたが遠くなってしまうから、 息をひそめて消えてしまいたくなるのです。 でもほんとうは、 あなたの心の中まで行きたいよ。

余生

自分が流してきた血の痕を美しいと思ってしまった。 もう流せる血も残っていないのに、ナイフは刺さったままだ。 ずっと痛い。いつまで続くんだろう。愚問だ。抜かない限り死ぬまでだ。 ナイフを抜いて、傷口をえぐる茨の道をも進めば、また血を流せるだろう…

幻肢痛

これは僕の被害妄想なんだろうか。 結局、そこに確かにあるのだと思っていた熱源は、 まるで最初からなかったかのように、 無価値な空気に戻っていた。 たとえ幽かで不安定な揺らぎでも、 手繰り寄せれば消えない炎になると思っていたけれど、 甘かった。 き…

インジェクション

傷ついて大きく空いたあなたの胸に 僕の思惑を流し込みたいだけなのです。

輪廻

変化を望まないことがどんなに愚かなのかよくわかったんだ、 ってあの頃の僕に教えてあげたい。

ばいばい。

ずーっと放置してた場所を片付けて、また少し何か書いてみます。 昔書いたものはひたすら恥ずかしいばかりなので別の場所に引越ししました。ごめん。 わすれてなんかいないよ。それじゃあね。

彼岸

物語を読んでいても、 そのすべてが終わった後のことばかりを考える。 いつか必ず途切れるページの、向こう側。 幸せも哀しみも、もう書かれて綴じられた本の中にしかない。 あれは幸せだったのだと、 これは哀しみだったのだと、 そう知ることができるのは…

仰ぐ

なんにもなれない翼でも 飛べるだけマシじゃないか。

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下り坂。とてもゆるやかな。 それでも確実に、気がつけば小さな段差を落ちていて、あの日わずかに見えた景色がもう見えない。 時の流れはそんなもの。 きっと少しずつ進んではいて、気がつけば背が伸びていたあの頃のように、目指した高さに近づいてはいて。…