余生

自分が流してきた血の痕を美しいと思ってしまった。
もう流せる血も残っていないのに、ナイフは刺さったままだ。
ずっと痛い。いつまで続くんだろう。愚問だ。抜かない限り死ぬまでだ。
ナイフを抜いて、傷口をえぐる茨の道をも進めば、また血を流せるだろうか。


ちゃんと、花が咲くのだろうか。